きのうに引き続き,「青色ダイオード訴訟」について思うことである.
「正しさの価値」という記事や,きのうの「特許1件2万円?」という記事で,この問題についての,世間での認識の誤りについて書いた.その後,「gooブログ検索」で,この問題についてのブログ記事をいくつか見てみたが,たいていの方が「中村氏が青色発光ダイオードを発明した」と考えていらっしゃるようで,きのうに引き続いて,ますますあきらめ気味である.
学者は,世間の誤った認識を「このように誤っている」と正確に説明することは得意だが,その認識を改めさせるのは,あまり得意ではないようだ.「なぜ誤るのか」を理解し説明できる人は,教育者になれるだろう.
「どう誤るか」をはじめから計算に入れて,ものを言ったり書いたりできる人は,ベストセラー作家になれるのかもしれない.
(05. 1. 14)