迷惑メール

私はサイトでメールアドレスを公開しているので,無差別に送られる宣伝メール,いわゆる「スパムメール」が大量にやってくる.個人的には,スパムメールはどんどん捨てればよいだけだからさほど迷惑ではなく,「勧誘の電話」「続・勧誘の電話」で書いた宣伝の電話のほうがよほど迷惑である.メールは見たいときに見るものだが,電話はこちらの都合に関係なくかかってきて思考を中断され,電話を切った後も思考がもとにもどるのに時間をとってしまう.

しかし,大量のメールがネットワークの負担になっているそうで,米国では法律で規制する案も出ているそうである.また,スパムメールを排除するさまざまな技術が開発され利用されているが,一方で,スパムメールを送信する側もこれらの規制をかいくぐる手段をいろいろ開発しているようである.

スパムメールの大半は,アメリカから送られてくるのか,英語で書かれている.そんなものを世界各国に送って,読んでもらえると思っているのだろうか?広告の内容も,「金儲け」「痩身,男性機能向上」「XXX VIDEO」と同じようなものばかりで,はっきり言って飽きた.「男性機能向上」はしょっちゅう来るが「女性機能向上」というメールが来ないのは,私が男性というのがばれているのか,それとも「インターネットのユーザには男性が多い」といまだに思っているのか.

スパムメールに関して理解できないのは「規制をかいくぐってまでメールを送ることに価値があるのだろうか?」ということである.ウイルスは,広まるだけで犯人にとっては効果があるが,宣伝のメールは,その内容を読者が読んで好感と興味を持ってもらわなければ意味がない.宣伝の電話もそうだが,このような不躾なメールに好感を持ってもらえるとは思えない.メールを送るコストはメールの量が増えてもそれほど増えないが,効果がゼロではいくらコストが安くても意味はあるまい.

ところで,私がスパムメールから得た唯一の情報は,Rakkolainenさんというフィンランド人がいることを知ったことで,メールアドレス欄にずらずら並んでいるアドレスの中に発見した.私は以前rakkoというユーザ名を使っていたが,これがフィンランド語では「水ぶくれ」とか「膀胱」という意味だと知って,現在のraccoに変えたのだが,「水ぶくれさん」とは変わった名前の人もいるものだ.

(03. 6. 18)