高速バス通勤

4月から広島市内に引越して,高速バスで通勤している.高速バスは電車よりも時間はかかるし本数も少ないが,市内のバスセンターから勤め先の建物の前まで直行してくれるから,電車とバスを乗り継ぐよりも便利である.

問題は,体の大きい私にとっては,バスの座席は前後の間隔も幅も大変狭いことである.車種によってはシートピッチの広いものもあるが,バスの床にはいろいろなものが出っ張っていて,足元がふさがれていることがある.

市内バスのように,タイヤハウスが床に出っ張っているわけではないと思いきや,ハイデッカーの高速バスと市内バスの中間のような形のバスがあって,このバスは少しだけタイヤハウスが出ている.足元のふさがれている席の場所は車種によって違うので,どの席が足元が広いかを,車種ごとに覚えておかなければならない.

また,シートピッチがいくら広くても,いかんともしがたいのが座席の幅である.私の体は,4列座席の幅からはみだしてしまう.パソコンを使おうとすると,さらに肘を張り出すことになるので非常に苦しい.

通路側ならば肘を通路に張り出すことができるので,できることなら窓側よりも通路側に座りたい.しかし,起点のバスセンターから乗る客は数人しかいないので,窓側に座ることになる.このとき,通路側に座って窓側に荷物をおいておけば,2人分の席を使って楽に座ることができる.だが,途中にある電車との乗り継ぎ停留所からはたくさん客が乗ってくるので,そのときに堂々と2人分席をとって座っているのは,少し気がひける.

そういうわけで,途中の停留所に止まっている時に,窓側に座って通路側の席を空けながら,通路を歩いてくる乗客に向かって「頼む,座らないでくれ」とオーラ(?)を発することになる.誰も自分の隣に座らずにバスが出発すると,ほっとして通路側に移動することになる.とはいうものの,自分の隣に座りかけた人が「やっぱりやめた」という顔をして離れてゆくと,もしかして自分の体は臭いのか?とちょっと心配になってしまう.勝手なものではあるが.

(04. 7. 22)