ポイントカード

最近は,どんな店でもポイントカードを配っている.中にはクレジットカード並に分厚い立派なカードもあるので,財布があっというまにカードでいっぱいになってしまう.

各店でカードを配る代わりに,ひとつのICカードにいろいろな店のポイントを書き込めるようにすれば,カードが増えてかさばることがなくてすむ.実はこういうポイントカードは既にあって,全国の加盟店のポイントがひとつのICカードに書き込まれ,ポイントをどの加盟店でも使うことができるようになっている.

しかし,このカードは客には便利だが,いまひとつ普及していない.これは当然で,店のほうからすれば,ポイントカードによって客にその店のことを思い出してもらわなければならないわけで,店の名前の書いていない「全国共通カード」では客を誘うことができない.

そこで,ポイントカードで財布がいっぱいになるのを避けるために,店にいくたびに新しいカードをもらってきて家に置いておき,ポイントが貯まってきたところで今までのカードのポイントを合算してもらう,ということを考えてみた.機械で書き込む会員証方式の場合は難しいが,紙のカードにハンコを押すタイプのポイントカードなら,合算をしてくれる店は多い.

しかし,店にとっては,迷惑な客だろう.考えてみれば,ポイントカードをもらう以上は何か特典を期待しているわけで,財布がかさばるのがいやならもらわなければいいだけのことなのだ.しかし,どうも私は根性がケチくさいのか,ついポイントカードはもらってしまうし,財布がかさばると文句をいいつつもカードを持ち歩くし,あまり行かない店のカードと思って財布から出して家に置いておくと,いざその店に行った時にカードを持っていなくて,よくくやしい思いをしている.

(04. 2. 19)

[追記]最近は,携帯電話のメールアドレスを登録する方式もある.これなら財布がかさばることもないし,店のほうからもメールを送って客を誘うことができる.私は,携帯電話のメールはこのためにしか使っていない.