プロ野球がシーズン終盤になると，自チームの打者の個人記録を守るために，相手チームで競り合っている打者を敬遠するということが毎年問題になる．とくに今年は，年間本塁打記録更新を狙うローズ選手を，現在の記録保持者である王監督率いるホークスが敬遠攻めにし，コミッショナーから注意が出る事態となった．「アメリカの大リーグではこんなことはありえない」という声もあったが，そんなことはなく，やはり年間本塁打記録更新を狙うボンズ選手が，やはり敬遠攻めにあった（結局記録更新したが）．

いつも問題になるこの「敬遠」，禁止してしまってはいけないのだろうか？つまり，フォアボールになった時点で，一塁に進むかどうかを打者が選択できるようにするのだ．こうすれば，打者が承知しない限り，投手は勝負を避けることができなくなる．その代わり，フォアボールになった時点で１塁に進むのを打者が選択しなかった場合は，以後何球ボールが続いても１塁には進めないことにする．

私は野球のことをよく知っているわけではないが，この案，どうだろうか？

(01. 10. 13)

［追記］私が子供のころ，当時現役だった王監督は，子供向けの本等で「偉人」として扱われていたと思う．普通は野球選手の名前は呼び捨てにするものだが，この人だけは常に「王選手」であった．以前巨人の監督だったときにバース選手を敬遠した件，そして今回の件で，偉大な「王選手」の評価がだいぶ落ちてしまったと思う．

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