食べ残し

先日,人間ドックに行ってきた.大変な肥満であり,直ちに痩せなければならないと警告されてしまった.以前から自覚していたことではあるが,とくに今年の検査結果はほとんどの数値が「生活習慣病寸前」の状態を示しており,一刻の猶予もないという事実をつきつけられてしまった.

栄養士さんに指導を受け,1日の摂取エネルギーの制限や,食べ過ぎない方法を聞いた.さらに,病院の売店で,「外食コントロールブック」という本を買った.これは,おもに糖尿病患者向けに,1日の摂取エネルギー制限に対応した外食のメニューの食べ方を説明した本である.例えば,「天丼」の項には,「1日の摂取エネルギー1200kcalの場合:ごはんを1/3食べ,えびの衣1個分は残す」と書かれている.

このように,この本は「いかに食事を残すか」を書いた本なのだが,私はどうもこの「食べ物を残す」というのが嫌だ.「残す」とはいうものの,実際には「食べ物を捨てる」ということだ.もったいない,とても悪いことだと感じる.小学校でも,給食は残さずに食べるように教えられたではないか.

私は新幹線に1時間乗って通勤しているため,夕食をコンビニで買って帰りの車内で食べることが多い.栄養士さんに「コンビニで1食分とるとすると,何を選びますか?」と尋ねると,「焼き魚が入っていて揚げ物が少ない弁当を買って,ご飯を半分残してその分サラダを食べる」ということであった.私は「ご飯を残す」のが嫌で,カロリー表示を見ながら,こまごまとしたおかずを組み合わせてみるのだが,そうすると1食の値段が1000円を超えてしまって困る.

まあ,「出されたものはすべて残さず食べる」というポリシーの結果がこの肥満なのだから,しばらくは「お百姓さん,ごめんなさい」ということにしようか.

(01. 8. 16)