電車内の携帯電話

携帯電話の電波は心臓ペースメーカーの動作に影響を及ぼすそうで,安全を確保するには携帯電話はペースメーカーから22cm以上離さなければならないらしい.それを根拠に,「電車の車内では携帯電話の電源をお切りください」と言っている鉄道会社が多くなっている.

しかし,駅で見ていても,電車に乗るときに携帯電話の電源を切っている人は見たことがない.それにもかかわらず,ペースメーカーが電車内で誤動作したという話は聞いたことがない.

それに,もし本当に誤動作する危険があるのなら,改札口で身体検査をするなどして,もっと厳格に電源を切らせる必要があるはずだ.

つまり,「電源をお切りください」というのは,「本当に電波の影響があるかどうかわからないが,もし事故が起きて責任を問われたら困るから,言い逃れをしておこう」という程度の意味しかないのではないか.そんないいかげんな根拠で,携帯電話の利便性を制限してよいのだろうか.

なお,「車内での携帯電話の使用は,他のお客様のご迷惑になりますので,ご遠慮ください」というのもおかしいと思う.それを言うなら「車内で大声で話されますと,他のお客様のご迷惑になりますので,ご遠慮ください」というべきで,携帯電話には関係のない話のはずである.

(01. 5. 1)