「だである」体と「ですます」体

右のリンクをたどって他のページを見ていただければわかるが,私のウェブページで「だである」体で書いてあるのは,この「座観雑感」だけである.自分で見ても高飛車な感じがするが,これも「言いたいことを言っている」という雰囲気を出すためだ.

学術論文や教科書はふつう「だである」体で書いてあるが,入門書ではあたりをやわらかくするために「ですます」体を使うこともある.私が大学の講義で使うプリントを「ですます」体で書いているのも,すこしでも印象をやわらかくするためだが,もうひとつ理由がある.

私の講義の期末試験は,「プリント・ノート持込可」である.記憶力を試しているのではないのと,カンニングを防ぐのが理由だ.ところが,「プリント・ノート持込可」と聞くと,その場でプリントを見て問題を解けばいいやと,勉強してこない学生もいる.

試験問題は「だである」体で書いてあるので,答案も「だである」体になる.ところが,不勉強な学生がプリントを丸写しすると,知らない間に答案が「ですます」体になっていて,簡単にバレてしまう.

もちろん,しっかり減点させていただく.字を書き写すだけで単位がとれるほど,大学は甘いところではない.

(01. 2. 10)

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