米国がアフガニスタンに投下している黄色い食料袋の写真を見た．中身についてはよく知らないが，気になったのは，説明が英語・仏語・スペイン語しか書いていないことだ．アフガニスタンに投下するのなら，パシュトー語やダリ語の説明がなければ無意味なのではないか．英仏西の３ヶ国語で世界中どこでも通じるとでも思っているのだろうか．

「反米感情」とは，こういう傲慢さに対する反感のことであろう．

ところで，ソ連が崩壊したころ，こんな記述を見たことがある．「たかだか100万人のチェチェンがロシアから独立するなど現実的でないと思われるかもしれない．だが，それを言うならば，エストニアだって人口はたかだか150万，そのうちエストニア人は100万人に満たない．民族には『格』の違いがあるのが現実なのだ．」

日本人だって，オリンピックのルール改正を見ればわかるように，格下に見られることも多い．上のような傲慢さは決して持ってはならないと，強く思う．日本からパキスタンに送られた援助物資に"From the people of Japan"としかかかれていないのは残念だ．

(01. 10. 30)

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